伝説のインストゥルメンタル・バンド「ALL OF THE WORLD(オールオブザワールド)」が、突如13年ぶりに3rdアルバム『lull(ラル)』をリリース。
サカナクションの山口一郎(やまぐち いちろう)が何度もフェイバリットと公言。黎明期の国産ポストロック/インストゥルメンタル・バンドブームの一翼を担った伝説のバンドによる何と13年ぶりの3rdアルバムが完成。
中古市場では法外なプレミア価格が付けられ、知る人ぞ知るマスターピースの1st、ダンスフロアへの愛が甘く刹那に響く2ndを経て待望のリリースとなった。90sシューゲイズ/インディダンスを思わせる意表を突いた先行シングル「Walls and a Ceiling」を皮切りに、ダンスミュージックへのアプローチを根幹に据えながら、ドライな距離感とフレンドリーなメロディラインによる独自のバランス感覚は健在で、アフターパンデミック/グレート・コンジャンクション以降に訪れる希望に満ちた世界へのアップデートを予見させる。
ミックスはこれまでの作品と同じく中村佳穂BAND(なかむらかほバンド)やレミ街(れみがい)で知られるキーボーディスト、荒木正比呂(あらき まさひろ)が担当。マスタリングはPole(ポール)名義でも知られるベルリン・ダブのアルチザン、Stefan Betke(ステファン・ベトケ)が重厚な音像に仕上げた。
ALL OF THE WORLD
2000年結成。早くからPCを導入し、USオルタナ/Lo-Fiを通過した手作り感覚溢れるバンドサウンドに精緻な音響的要素を高次元で融合。2004年に1stアルバム「the dance we do」をリリース。インスト作品としては異例のロングセールスを記録し、その斬新なサウンドはサカナクションの山口一郎にも影響を与えた。2005年よりメンバー土江によるソロ名義SKREW KIDも始動。これまでに3枚のアルバムをリリース。2008年にはダンスミュージックを大胆に取り入れた2ndアルバム「Finesse」を発表。toe、9dw、mono、Dry&Heavy、□□□、東京ザヴィヌルバッハ、Buffalo Daughter、Pole、Akufen、Vladislav Delayなど国内外のアーティストと共演。以後、2018年に前身バンドHelicopterのベスト盤をカセットテープで限定リリース(即完売)する他は表立った活動はなかったが、突如パンデミックの最中に13年ぶりの3rdアルバム「lull」を完成し堂々たる帰還を果たした。
ALL OF THE WORLD『lull』収録曲
01. Walls and a Ceiling
02. Click
03. Depicting
04. No Guitar
05. Potara
06. In the Cut
07. New Era
08. Tryal
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