CRYSTAL『Ecco Funk』

東京のカルトシンセサイザーバンド・CRYSTAL(クリスタル)が、1992年に発売されたセガ・メガドライブのビデオゲーム「Ecco the Dolphin(エコー・ザ・ドルフィン)」にインスパイアされたEP『Ecco Funk(エコーファンク)』をリリース。

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CRYSTAL

東京のシンセサイザーバンド、現在は三宅亮太(みやけ りょうた)と丸山素直(まるやま すなお)によるデュオ・CRYSTAL(クリスタル)。

JUSTICE(ジャスティス)のGaspard Auge(ギャスパール・オジェ)、Surkin(サーキン)により見出され、Ed Banger(エド・バンガー)と共にフレンチ・エレクトロを牽引した伝説的レーベル〈Institubes〉からデビュー。70年代後半から80年代のニューウェーブ、インダストリアル、テクノ、エレ ポップ、ゲームミュージックに影響を受けたサウンドで注目される。Teki Latex(テキ・ラテックス)、Ikonika(アイコニカ)とのコラボレーションを経て、2015年に1stアルバム『Crystal Station 64』を発表。その名の通りクリスタル・カラーな抜群のポップセンス、Jean-Michel Jarre(ジャン・ミッシェル・ジャール)、Talking Heads(トーキング・ヘッズ)らへの捻じれたオマージュ満載のシンセサイザー・サウンドが好評を得ている。

過去3度のパリ公演では、Para One(パラ・ワン)、Chateau Marmont(シャトー・マーモント)、Boys Noize(ボーイズ・ノイズ)らと共演、近年はThundercat(サンダーキャット)の全米ツアーやスペインの〈Sonar Festival〉、〈Taico Club〉、〈Rainbow Disco Club〉などの大型フェスティバルや、「Independent Label Market」「Flying Lotus presents Brainfeeder The Hit」などのオンラインイベントに出演。三宅亮太はSparrows(スパローズ)としても活躍、2019年Fazerdaze(フェザーデイズ)、Casey MQらをフィーチャーしたアルバム『Berries』を発表。

Ecco Funk

東京のカルトシンセサイザーバンド・CRYSTAL(クリスタル)が、1992年に発売されたセガ・メガドライブのビデオゲーム「Ecco the Dolphin(エコー・ザ・ドルフィン)」にインスパイアされたEP『Ecco Funk(エコーファンク)』をリリース。

Matias Aguayo(マティアス・アグアーヨ)をフィーチャーしたシングル「君はモンスター」以来となる東京のカルトシンセサイザーバンド・CRYSTAL(クリスタル)のニューEP。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や「エコー・ザ・ドルフィン」のようなビデオゲームの影響は広範囲に広がっているが、このカートリッジ・クラシックのノスタルジーは彼らの最新作『Ecco Funk(エコーファンク)』にも反映されている。

3年ぶりに新たにデュオとなって戻ってきたCRYSTALは、「エコー・ザ・ドルフィン」の水のような世界にインスピレーションを求めるだけでなく、ウィリアム・ギブスンの作品(具体的には1981年の短編小説「記憶屋ジョニィ」というよりも、キアヌ・リーブスが主演した95年の映画「JM」)にも触れ、レトロフューチャーなサイバースペースの中に自分たちの液体のような世界を切り開いている。

このゲームの影響をダイレクトに受けたタイトルトラックは、イルカのような高音のバーストと、”シンジラレナイベーシスト”(サンダーキャット)によるシンジラレナイ指さばきのベースのグルーヴで幕を開ける。「Ecco Funk」は、歌詞の中にキーボード ・ソロのファンキーなスプラッシュが散りばめられており、セガ・メガドライブの名曲をもう一度プレイしてみたいという願望を表現。

ディスコベースが疾走するリズムの「Do It Again」にはエレクトリック・ジャズの新世代Niels Broos(ニルス・ブロース)とVincent Ruiz(ヴィンセント・ルイス)が参加。キラキラと輝くアルペジオと荘子の英語語りが電脳空間を泳ぐサウンドトリップのようだ。

三宅が参加したRBMA(レッドブル・ミュージック・アカデミー)で話題となった11分間に及ぶスペースジャムを元に作られた「Genesis Jam」は、柔らかでドラマチックなコードセクションとアシッドシンセの対比が印象的な一品。再登場するシンジラレナイベースソロと健気に戦う三宅のチョッパーベースとヴォコーダーは、『Zoolook』時代のJean-Michel Jarre(ジャン・ミッシェル・ジャール)、あるいは『Future Shock』のHerbie Hancock(ハービー・ハンコック)らの影響を感じさせる。

頭をふらふらとさせるような強烈なシンセサイザーと、宇宙空間に響くクリスタルなメロディに彩られた「Crystal Gates」をくぐり、少しだけファンキーになったCRYSTALの最新EPは締めくくられる。

CRYSTALの『Ecco Funk』はサウンドだけでなく、過去の世界へのシンセデュオの献身を再確認させてくれる。16ビットのコンソールはとうの昔になくなったかもしれないが、『Ecco Funk』はシンセサイザーの黄金時代を新鮮に捉え、そのノスタルジアに大きな生命力を吹き込んでいる。

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収録曲

タイトル:Ecco Funk
レーベル:flau

01. Ecco Funk
02. Do It Again (ft. Niels Broos & Vincent Ruiz)
03. Genesis Jam
04. Crystal Gates

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