中国・広州発のアニメにインスパイアされたデスコアバンド Human Instrumentality Project（ヒューマン・インストゥルメンタリティー・プロジェクト）が、日本のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に基づいて作られたコンセプトEP『The Brutal Angel’s Thesis』をリリース。
2019年から活動を開始した中国・広州出身のバンド、Human Instrumentality Project（バンド名は人類補完計画を意味する）。彼らの作曲のほとんどは日本のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に基づいており、デスコアを使用して音楽のキャンバス全体にエヴァンゲリオンの宇宙を提示する。MVやアルバムのアートワークは、歪曲され、病的で、精神的な汚染に満ちたエヴァンゲリオンの世界を表している。メンバーは全員中国人だが、歌詞も全編にわたって日本語で歌うという徹底ぶりだ。
バンドのデビューEPとなる『The Brutal Angel’s Thesis』は、エヴァンゲリオンのパイロットとなる子供たち「チルドレン」のもがき、奮闘に基づいたコンセプトEP。5つのトラックと5つのインストゥルメンタル・バージョンにわたって、バンドは子供たちの歪んだ、ねじれた心へとダイブしていく。
各トラックはEVAを操縦するために選ばれた4人の子供のうちの1人、シンジ、レイ、アスカ、カヲルを扱っている。歌詞と作曲を通して、シンジの深い自己嫌悪と、彼自身と彼の周りの世界との間の彼の知覚されたギャップを垣間見ることができる。アスカの歌詞は、彼女の深い憂鬱と世界への怒りを探求し、レイの歌は、自己の完全な理解がもたらす可能性のある痛みと及ぼす害に注目。最後に、カヲルのトラックは、神が私たちのために抱いておられる希望と夢を示している。どのトラックが各子供たちに対応するかについては、リスナーが独自の結論を出す必要がある。
EPにはタイトルトラック「The Brutal Angel’s Thesis」も含まれている。これはアニメのオープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」のデスコア・バージョンによるカバーだ。テレビシリーズが放送終了してから24年の時が経ったが、このトラックは、若々しい楽観主義と希望の新鮮な感覚、その明るさの中に隠された絶望と憂鬱を再訪する。エヴァンゲリオンの根底にあるメッセージ（最近ではエヴァンゲリオンの映画のリメイクで見られた）のように、最も深い悲しみの中でも、どんなに薄暗く輝いても希望を見つけることができる。世界がまだ変わる限り、消えることのない小さな希望が常にある。必要なのは、腕を伸ばしてしっかりと握るだけ——「少年よ 神話になれ」
リリース情報
NEW DIGITAL EP
Human Instrumentality Project『The Brutal Angel’s Thesis』
2021年10月07日 ON SALE
Brutal Reign Productions
トラックリスト
01. The Brutal Angel’s Thesis
02. Thanatos～死の本能
03. 私のこと、好き? [I Need You]
04. 第四樂章: Heaven’s Door(feat.DXKMUXE)
05. Air/空しき流れ
06. The Brutal Angel’s Thesis(Instrumental)
07. Thanatos～死の本能(Instrumental)
08. 私のこと、好き? [I Need You](Instrumental)
09. 第四樂章: Heaven’s Door(Instrumental)
10. Air/空しき流れ(Instrumental)
Human Instrumentality Project
Vocals：Ray
Guitars：Hoyeung
Bass：MD
Keys：Malt
Drums：A.dom
Guest Vocals on Track 4：DXKMUXE
Production/Mix：Jesse (Random House)
Visuals：RAI/KiryuWorks/Outremer Visual Studio
Special Thanks
Record Released by：Brutal Reign
Lyrics Translator：Simon Thomas
Promotion Visual Design：Bion Zones Studio
Promotion Director：Faye Lyu
関連リンク
Instagram →Human Instrumentality Project@humaninstrumentalityproject_
Facebook →Humaninstrumentalityprojectband
