SUGAI KEN『Tone River』

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独自の日本観による電子音楽を創り、海外からのリリースも高い評価を得ているトラックメイカー・SUGAI KEN(スガイケン)が、オランダのアンダーグラウンド・レーベル〈Field Records(フィールド・レコーズ)〉より、在日オランダ大使館の委嘱を受け「利根川」をテーマに制作したアルバム『Tone River』をリリース。

目次

SUGAI KEN

SUGAI KEN(スガイケン)とは、神奈川を拠点とする、トラックメイカー。

Vernacular Electronic Music in Japan

Tone River

在日オランダ大使館の委嘱を受け、1年かけて制作したという本作。日本とオランダの「水」にまつわる関係を考察するサウンドスケープ的な側面を持ち合わせた作品になっている。

17世紀から18世紀にかけて、鎖国政策によって海外から隔絶されていた日本。そこに訪れたのがオランダからの来訪者たちだった。貿易や宗教と共にオランダ人がもたらしたのは治水の技術。322kmもの長さを持つ「利根川」の治水事業はオランダと日本の共同プロジェクトだった。

SUGAI KEN(スガイケン)は、「利根川」を縦断する3つの地点を巡り、通常のマイク、バイノーラルマイク、水中マイクを使って環境音を録音。太平洋へと流れる「利根川」の風景の変化をサウンドで表現した。生々しい環境音と、彼の持ち味である人懐こいシンセの電子音が川の流れのように有機的に溶け合っている。ジャケットの「ばんどうたろう」は利根川の別名。このあたりにもSUGAI KENのセンスが光る。

収録曲

Tone River / Field Records

01. 坂東太郎のはぢまり / Headwaters Of The Tone River
02. 環境音 其の壱 / Environmental Sounds At Erosion Control Weir
03. 坂東太郎のりうきょう / Flow Of The Tone River
04. 環境音 其の弐 / Underwater Sounds At Tone Canal
05. 坂東太郎のあらまし / Estuary Of The Tone River
06. 環境音 其の参 / Environmental Sounds At Benchmark Stone

リンク

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SUGAI KEN | Bandcamp
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